運足を早くしたい(空手)②踏み込む足は前足と後ろ足、どっち?

2021年10月22日。

「運足が遅い」
という問題点を解決したく、「運足が早くなる」練習を始めました。
今回は、運足を早くする「真の意味」について自分なりの結論をまとめます。

前足に注目

「運足」=「足の運び」であることから、まず、身体のどこの部分が1番最初に動き始めるのか、というのを考えねばなりません。
足の動きであるから最初に動くのは「足」であることに変わりないのですが、足は左右で2本あります。
右足なのか、左足なのか。

結論から言うと、進む方向に対して「前にあるほうの足」となります。
右足が前にあれば右足から。
左足が前にあれば左足から。

えっ?
後ろ足から、じゃないの?( ゚д゚)
その理由は以下です。

後ろ足で蹴らない

短距離走を例に挙げると、
スタートのときに早く走り出すために「後ろ足で蹴る」と指導されることがありますね(出処は不明)。
しかし、「後ろ足で蹴る」という動作では、無駄が生じます。
後ろ足で蹴ると、ふくらはぎの筋肉を使って地面を押し返すことになり、「前に進む」という推進力とは逆の方向に力がかかる。
そこで時間ロスです。

実際、意識を後ろ足に集中させて、後ろ足で蹴ろうとすると、うまく身体がついていかない(身体が浮く)感覚に陥ると思います。
というか、自分がそうなのです。(~_~;)
前に進む推進力に「蹴る力」を乗せられない。

そこで考えたのが、「前足に推進力を乗せること」です。

前足で強く踏んで初動を早く

思うに、早く走り出すために必要なのは、「前足の強さ」なのではないかと。
つまり、

前足を起動点として、前足で地面を踏む。
前足で地面を強く踏む→地面からの反動を得る→反動を推進力として利用する。
地面を踏んだ反動にうまく体重を乗せれば前に進める。

あくまで「踏む」だけです。
地面を蹴らない。
前足の踏み込みの強さにより、初動の早さ遅さに差が出るのではないか?

逆に、
「後ろ足で地面を蹴る」ことを意識しない。
真面目に強く蹴ってしまうと、ロスが生まれる。
武道で言うところの「起こり」が生じる。
「悟られない」「勘付かれない」動きをモットーとしている闘いの上では致命的です。

運足を早くするために

結論をまとめると、

前足で地面を踏む
踏み込みの反動で身体が前に出る
後ろ足を引っ張って「連れてくる」イメージ


これで初動(動き始め)が素早くなる。
……はずです。
実験として自分でやって試してみます。

自分の場合は、右足を踏み込む力が弱い(=地面を押す力がない)ので、まずは右足裏を鍛えます。
正確には、足裏だけではなくて足の甲と足首も強化せねばならないと思われます。
足の裏だけの力で地面を踏んでるわけじゃないからね。
鍛える部位は「体重をかける部分」全域に及びます。

というわけで、
運足についての研究はまだ続く。

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